波形特徴抽出機能について

標本線による特徴抽出機能

時系列に変化するデータを扱う場合に使用する機能です。

判別したいデータをそれぞれ入力し、標本線を配置して変化量と存在量を抽出することができます。

標本線は等間隔配置と集中配置の2種類から選ぶことができ、集中配置の場合は、図のように中央値に密度を高く配置します。

この機能で生成されたデータを用い、時系列に変化しているデータのMD値を計算することができます。

標本線を手動で設定して変化量と存在量を抽出する画面。判別したいデータを用意し画面左上の「OKフォルダ」と「NGフォルダ」で選択。画面右上に読み込まれた波形データが表示され、波形を確認しながら本数や最大値、最小値を入力して標本線を配置を行えます。

配置の仕方は最大値、最小値の間で等間隔とするか、中央値に集中するように配置する集中配置から選択することができます。

重心法による特徴抽出機能

時系列データが上下に振幅するような特徴が少ない場合には標本線処理では判定が難しい場合があります。

重心法は、波形のおおきなうねりを重心として特徴量を抽出する機能です。

判別したいデータを単位データ、OKデータ、NGデータに分けておき、ソフトウェア上で指定します。

重心を算出する区間は任意に設定することができます。下図では0~1000までを10等分した区間を設定し、オレンジから緑までの階段上で算出区間を表示しています。この機能を用いて振幅が少ない時系列データにおいてもMD値の計算ができるようになります。